スミレ

【生態等】

※分類は「APGⅢ植物分類体系」と(Engler科名)

  • 被子植物、真正双子葉類、マメ類、キントラノオ目、スミレ科(スミレ科)の多年草。
  • 明るい草原、道端、草地、舗装の切れ目、石垣の間などに生える。
  • 高さは10~20cm。
  • 葉はタケの葉のような形(披針形)で葉柄に翼がある。
  • 花期は4~5月。花は長さは20~25mmで濃紫色。日本のスミレ属はいずれも花(開放花)が終わると花弁のない閉鎖花が出てそれに種子が出来る。
  • 分布は北海道、本州、四国、九州。

【参考文献等】

増補改訂フィールドベスト図鑑 Vol.1~3 日本の野草(発行所:(株)学習研究社)

【投稿者解説】

日本ではスミレの仲間は60種近く知られている。「スミレ」は日本全土に分布し、明るい草原や舗装の切れ目にもよく生えている。葉はタケの葉のような形(披針形)で葉柄に翼がある。下の花弁に距があり、その形が大工道具の墨入れに似ているところから名付けられたという。
【スミレの仲間について】日本のスミレ属はいずれも多年草で、花(開放花)が終わると花弁のない閉鎖花が出てそれに種子が出来る。変異が多く、花茎の有無、葉の形、毛の有無、花色などが観察のポイント。熱帯地方では木本のスミレが中心で大木になるものもあり、人々は全く違うイメージを持つ。栽培種のパンジー(三色菫)はヨーロッパ原産、その園芸種で小型のパンジーはヴィオラと呼ばれている。

(解説者:yo.TANAKA)

(主な参考文献)
神奈川県植物誌2001 神奈川県植物誌調査会編 神奈川県立生命の星・地球博物館
植物の世界(週刊朝日百科) 岩槻/大場他監修 朝日新聞社
日本のスミレ(山渓ハンディ図鑑) 高橋/勝山監修 山と渓谷社
日本維管束植物目録 米倉浩司著 北隆館

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